簡単!ストレスフリーでうさぎ達を仲良くさせる方法〜how to rabbit bonding~

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はじめに

以前の記事「うさぎの絆づくり/仲良くさせる方法〜how to rabbit bonding〜」を読んだ方で、

・ケンカやケガをさせそうで怖い
・うさぎに負担をかけたくない
・もっと手軽にできる方法はないかな

こういった感想を持たれた方も多いと思います。
そんな方に向けて、もっと手軽にうさぎ同士を仲良くさせる方法をまとめました。

この記事では

・うさぎ同士が仲良くなるためのステップが分かる
・もっと手軽にうさぎ同士を仲良くさせる方法3選
・仲良くさせる上で知ってほしいこと3つ

をお届けしようと思います。

 この記事の執筆者は、うさぎの多頭飼育をしながら勉強・飼育して10年弱、現在飼育している3匹のうさぎも大喧嘩の仲から一緒に部屋の散歩ができるレベルまで仲良くすることに成功してきました。こういった私が解説していきます。

うさぎ同士が仲良くなるためのステップを知ろう

 相性があまり良くないうさぎ同士でも一緒に暮らすことができます。
 なぜなら、うさぎ達の行動を見ることで彼らが相手を受け入れる準備をしていることが分かるからです。その準備に合わせて飼い主自身が環境を整えることで一緒に暮らすことが可能になります。
 私が飼育しているうさぎも始めはケージ越しに取っ組み合いの喧嘩をする仲でした。それでも、毛繕いをしあったり、一緒にごはんを食べられるようになったのは彼らの行動に寄り添って、環境を作っていったからだと思います。

 でも、それって難しいんでしょ?個体差があるんでしょ?と思われる方も多いと思います。もちろん、難しいし、個体差もあります。しかし、彼らの行動を誰よりも知っている飼い主だからこそ出来ることでもあります。まずは彼らの「コロニーを作る」ステップを理解して、観察するところから始めれば問題ありません。

step1 相手の存在を知る・何者かが分かる
step2 敵か味方か判断する
step3 上下関係の構築
step4 同じ空間にいても良いと思わせる(テリトリーの共有)
step5 仲間だと思わせる(命を預ける)

 執筆者がまとめたものになりますが、以上の5つのステップが考えられます。

 うさぎは順位づけを大切にしており、より優勢な地位のうさぎが食べものや隠れ家への先取権が与えられます。雄は雌との交尾を先行できます。一方、雌は子育てにおける良環境を手にすることができます。
 野生のアナウサギは、大人になると育った巣穴から追い出されてしまいます。追い出されたうさぎは他の集団へ混じって生活します。この他集団への合流は、交尾や子育てをしない8月〜1月の時期に行います。1月下旬からの繁殖シーズンは順位づけやマーキングが激しくなるからです。これらから分かるように、彼らは他集団へ混ざっていける社会性を持っています。そして、彼らは「におい」が主なコミュニケーションです。

もっと手軽にうさぎ同士を仲良くさせる方法 3選

部屋んぽの場所を隣同士にする

 ケージに繋げてある部屋んぽスペースの場合、相手の行動を見ることができます。
 また、網目が細かい仕切りを使用している場合は、噛んだり前足で攻撃することを避けつつ、相手の匂いを確認することができます。時間をかけて相手の行動や匂いを知ることができ、徐々に警戒心が解けていきます。
 ケージは「個人のスペース」でもあるので、相手のうさぎからは見えないように配慮してあげましょう。常に誰かから見える状態はうさぎにとって、ストレスになってしまいます。あくまでへやんぽスペースが見える、というのが大事となります。

トイレの匂い交換をする

 前述したように、うさぎにとって「におい」は最大の情報源であり、コミュニケーションツールです。トイレの匂いを交換することにより、じっくりと相手の匂いを確認することができ、さらに自分と相手の匂いが分からなくなることで2人の距離は近づくでしょう。

お互いのケージを交換する

 トイレ交換の上位バージョンです。相手の物品を使うことによって、相手と自分の境界線をうやむやにしていきます。所有物を共有物として扱うことによって、しぶしぶうさぎも受け入れるようになります。しかし、長期間入れ替えを行なってしまうとうさぎのストレスになってしまうので、1週間に1〜2泊くらいがちょうど良いと思います。

 これらから分かるように、うさぎを共存させていく場合「相手と自分の匂いを分からなくする」もしくは「慣れさせる」ことが重要になっていきます。

仲良くさせる上で知ってほしいこと3つ

時間をかける

 最終的に命を預ける相手になるので、うさぎのパートナー選びは慎重に行われます。とにかく思ったよりの3倍の時間はかかると思ってください。
 「またまた、おおげさな」と思うかもしれませんが、被捕食者であるウサギは個を集団で守るという性質をもっているので、おおげさくらいがちょうど良いです。

様々な関係性があることを理解する

 人間にも様々な関係性(夫婦、親子、兄弟、姉妹、友だち…)があるのと一緒です。
 お互いに毛繕いしあったり、くっつき合わないからと言って一概に仲が悪い、というものではありません。うさぎ同士で互いに適切な距離感を保とうとしていることを忘れないでください。

嫌な気持ちで対面を終わらせない

 相手に嫌なことをされた、という経験をさせたまま1日を終わらせないでください。
 例えば、「相手に挑発された!ムカつく!」ではなく、相手に挑発されても「我慢できたね」と褒めてあげる。何事もなくても、「平和に過ごせたね」と美味しいおやつを一口ずつあげる、などです。
うさぎが良い気持ちで1日を締めくくれるように飼い主で調整してあげてください。

 うさぎにはうさぎの時間が流れています。うさぎにはうさぎの儀礼が存在します。環境である飼い主の私たちは、うまくうさぎ達の環境を整える必要があります。多頭飼いしている人の多くは仲良くなってほしいと思ったことでしょう。個々の性格もあるにせよ、時間をかけて確実に仲良くなる道を歩めるように我々が出来る環境調整を行なっていけると良いですね。