エンセファリトゾーン症になっちゃったうさぎ〜12病日目

rabbit

↑この記事は上記の動画を元に作成しております。

あらすじ

 2021年5月31日にエンセファリトゾーン症を発症したうさぎのごんた。1週間目の受診にて、神経症状が強く薬が追加となる。体重も病前より200g以上減少。短期間でこれ以上痩せるのは危険と判断され強制給餌を開始。強制給餌をはじめるも全く体重減少はおさまらない。1日5回の食餌確保のため、自宅と職場を行き来する飼い主。だんだんと疲労も蓄積してきている。ごんたと私は最大の山場を乗り切れるのだろうか。

ごんたの生命を維持するために必要なこと

・体重減少を止める
・体重を増やすために、出来る限り食べさせる
・リハビリの指示はもらったが、それは二の次だと判断する

食事内容とメモ

表記の目安:
 早朝→6時頃
 朝→8時頃 
 昼→12時過ぎ  
 夕方→18時頃(体重測定) 
 夜→20時頃
 夜中→22〜23時頃

6月10日(11日目)
 前日の体重:1374g
 今日の体重:1371g減少
食事内容:
 朝:ペレット3g
 昼:ハービィケア15ml、ペレット朝の残り2g
夕方:ペレット3g
 夜:ペレット5g、野菜(小松菜、大葉、パセリ)
夜中:ハービィケア10ml、ペレット5g
 全体の水分量:130ml
 盲腸糞:なし

6月11日(12日目)通院日
 前日体重:1371g
 本日体重:1370g
食事内容:
 朝:ペレット5g
 昼:ハービィケア15ml、ペレット2g
夕方:ペレット5g(病院へ行く途中にあげる)
 夜:野菜(パセリ、小松菜、にんじんの葉っぱ)
夜2:ペレット5g(夜に食べられなかった分/病院で疲れて咀嚼できない)
夜中:ハービィケア15ml、ペレット3g
 全体の水分量:120ml
 盲腸糞:なし

病院メモ:体重が減っている以外は改善傾向。今の分量プラスでエン麦をあげてみたら?と提案される。投薬は継続。後遺症の完治は難しい。ただ、症状が強くなっているわけではなさそう。

リハビリ

 少し支えていますが、伏せた状態から自分で体を起こせるようになってきています。少しでも太るように、おやつは「うさぎの極み」に変更。ごんたは最もこのペレットが大好きであり、一番食べやすそう。左足だけで前方にジャンプできるが、着地ができずに危険。距離も調整が難しい様子が観察されました。

今後について

 ごんたの精神的にも「やる気に満ちている」ことよりも「落ち込んでいる」ことの方が多くありました。そのため、今回の通院よりキャリー生活からケージ生活に戻しました。これは、ごんたの精神的ケアの意味合いであり、動ける範囲を大きくすることで転倒の危険性も高まります。空間が広くなることにより、牧草を食べに行く距離、給水場まで行く距離、トイレまでの距離が延びてしまい、自分で動かないと辿り着けません。
 ただ、それでも病院に行くことは必ずしも悪い方向にはならないことを示してあげる必要があると思いました。前回みたいに、薬が増えたり、強制給餌されたり、嫌なことばかりではないと伝える必要がありました。病院へ行ったから、リハビリやったから良くなっていると分かりやすい形で伝えることを選びました。少なくともケージを組み立て始めた私を見て、ごんたは今までで一番目を輝かせて、ズリズリ・ドタドタと私に近づいてきてくれました。

 体重は減少はおさまらないけれど、下がり幅は減ってきています。時間をかけてもう一食増やすか、カロリーの高い子ウサギ用のペレットに変更するか、もしくは先生の言っていたエン麦、大麦などを追加するか。元々ごんたはお腹にガスが溜まりやすく、鬱滞を起こす危険性が高まるのではないか懸念もあります。また、牧草も食べづらい一番刈りよりも、少しでも食べやすい二番刈り、ソフトチモシーへの変更をしたほうがいいのではないかと考えました。キャリーからケージに変更したことにより、直置きにした牧草に突っ込んで怪我をする危険性もありました。

 また床面はSUSUマットを敷きました。いままでは金網で、できる限り自分で足指で掴んでバランスを取れるようにしていましたが、空間が広くなったことで転倒が増えることが予想されました。骨への負担を考えると柔らかいものの方が良いと考えました。また、あまり動かなかった場合、褥瘡予防にもなると思いました。

まとめ

 一つのことを変えようと思うと、付随して他のことも変更を余儀なくされる場合が大いにあります。疲れがあるなかで頭をフルに回転させることは難しく、私は結論だけでなく、その時に考えた理由も一緒にメモにしました。頭の中だけで全部の状況を整理するのは難しいですし、見落としが必ず生まれると思います。また、必要な物品を買いに行くときも時間がないのでスムーズに動けるように、より具体的に何個必要なのかが視覚的に分かることが必要でした。

 うさぎの病気を支えるには、協力者がいた方がいいと思います。何かをすぐに準備したくても、仕事もあるし、うさぎのスケジュール(この場合は食事回数)で埋まっていたり、自分の用事もあると思います。長期戦になればなるほど、うさぎも飼い主も厳しい状況に追い込まれていくでしょう。