↑この記事は上記の動画を元に作成しております。
あらすじ
2021年5月31日にエンセファリトゾーン症を発症したうさぎのごんた。寝たきり覚悟と言われ、発症後1週間目でも神経症状がおさまらず投薬追加。さらに著しい体重減少を止めるため、強制給餌と食事内容の見直しを行う。2週間を経て体重増加と盲腸糞がみられるようになった。1日5回の食餌確保のため、自宅と職場を行き来する飼い主だったが、ごんたに盲腸糞を食べてもらうために、盲腸糞がでる時間の確認及びとれたてをごんたに食べさせるべく、さらなる早起きを課せられる。
体のために必要なこと
・体重を増やすために、ギリギリまで食べさせる
・新鮮な盲腸糞を与える(自分で食べられないため)
・体重が減らない程度のリハビリの継続
・カロリーが高いものを食べさせているため、鬱滞に注意(Ezの再発に繋がるため)
食事内容とメモ〜強制給餌を終了するために
表記の目安: 早朝→6時頃 朝→8時頃 昼→12時過ぎ 夕方→18時頃(体重測定) 夜→20時頃 夜中→22〜23時頃
6月14日(15日目)
前日の体重:1384g
本日の体重:1379g 減少
朝:ペレット5g
昼:ハービィケア15ml、ペレット5g
夕方:エン麦1杯
夜1:野菜(パクチー、ブロッコリースプラウト、プリーツレタス、サラダ菜、ばなな)
夜2:ペレット5g、ヘアボールリリーフ3口
夜中1:ハービィケア10ml、エンハンサー1杯
夜中2:ペレット牧草
全体の水分量:140ml
盲腸糞:早朝にあり!
メモ:この日から「うさぎの極み」以外のペレットは断固拒否、ハービィケアも絶対に嫌!とベロで押し出してしまう。
そのためこの日の夜、ごんたと約束をした。「ハービィケアを食べたくないなら食べなくてもいい。その代わり私が指定したペレットを全量食べ切ること。ペレットを食べきれないなら、ハービィケアは何としても食べてもらう。次の通院日までにペレットを全量食べることができれば、先生に頼んでみるから」と伝えました。つまり、先生に頼めるだけの実績を自分で作れ、ということです。
6月15日(16日目)
前日の体重:1379g
本日の体重:1373g 減少
朝:ペレット5g
昼:ハービィケア15ml、ペレット5g
夕方:エンハンサー1杯、圧ペン大麦1杯
夜1:野菜(ブロッコリースプラウト、サラダ菜、ラディッシュ)、ペレット5g
夜2:ペレット5g、えん麦1杯、アクアゼリー1個、りんごフレーク3粒
夜中:ハービィケア10ml、ペレット5g、圧ペン大麦1杯
全体の水分量:120ml
盲腸糞:早朝にあり!
メモ:引き続きハービィケアは断固拒否。先日病院へ行った時と体重が同じ値になってしまった。ペレットを20g食べれたからといって、今まで食べていた牧草100gのカロリーを補うことはできない。体の中でEzと闘っている分もカロリーが必要だし、太るためにはカロリーが必要なのだから食べてほしい。もう一度、昨日の約束を伝える。ごんたはわかっているだろう。
6月16日(17日目)
前日の体重:1373g
本日の体重:1374g 増量
朝:ペレット5g
昼:ペレット5g、ハービィケア15ml、えん麦1杯
夕方、圧ペン大麦1杯、エンハンサー1杯
夜1:野菜(ブロッコリースプラウト、サラダ菜、プリーツレタス、ラディッシュ)
夜2:ペレット5g、Doラビットフード4分の1
夜3:ペレット5g、Doラビットフード4分の1、乾燥にんじん
夜中:ペレット5g
全体の水分量:110ml
盲腸糞:早朝、朝の2回あり
メモ:朝の盲腸糞は外のトイレでもたれかかって自分で食べられた!ごんたペレットを必死で食べているため、ハービィケアを減らしてあげた。
6月17日(18日目)
前日の体重:1374g
本日の体重:1396g 増量
朝:ペレット5g
昼:ペレット5g、ハービィケア15ml
夕方:エンハンサー1杯、エン麦1杯、ペレット5g
夜1:野菜(サラダ菜、プリーツレタス、ラディッシュ)
夜2:ペレット5g、ぺレット牧草、乾燥パパイヤ
夜中:大麦1杯
全体の水分量:120ml
盲腸糞:早朝にあり
メモ:朝のペレットにハービィケアをディップしたら怒られました。ごんたはハービィケアは食べたくない模様(味に飽きているんだと思う)。最初に食べた時はあんなに喜んでいたのに。
6月18日(19日目):通院の日
前日の体重:1396g
本日の体重:1380g(病院の体重計にて)
朝:ペレット5g
昼:ペレット5g、乾燥キャベツ2杯
夕方:ペレット10g、パパイヤ(病院前にて)
夜:野菜(サラダ菜、プリーツレタス、にんじんの葉)
夜中:ペレット5g、エンハンサー1杯
全体の水分量:110ml
盲腸糞:早朝にあり
病院メモ:病院の順番を待っている間にペレットを10gも食べたので、先生に「お腹がパンパン」と心配されました。診療の邪魔をして、すみませんでした。追加の薬はなし。現在の薬を飲み終えたら一旦休薬する。これからも体重も増やすように(目標は1600g)。リハビリも続ける。肝機能の数字も改善してきているので、次回は採血やらないでOK。脱水傾向もなし、お腹のガスも正常。
そして、ごんたのメインイベント。私は思い切って先生に相談しました。
「ごんたはハービィケアを食べるのが苦痛になってきています。ペレットも20g以上食べれるように訓練してきました。盲腸糞も食べられずに踏んづけてベタベタにもしているけれど、できる限り私が拾って食べさせています。もし体重が落ちたり、栄養失調的なことが見られれば、すぐに強制給餌を再開するので、一旦中止にしてもいいですか。」
答えはOK。
その時、ごんたはよく分からない顔してたけど、ごんたの頑張りには報いがなければいけないと思いました。
まとめ
ハービィケアとはついにお別れできました。本当にとても助けられました。最初に食べた時のごんたの笑顔は忘れないし、とても美味しそうで、何より準備する段階ですでに喜んでいました。栄養状態の改善も見られ、盲腸糞も毎日みられるようになるまでの改善がありました。
ごんたは感覚的に「もういらない」って分かっていたのかもしれません。ペレットも一気には食べられませんが、咀嚼することでの疲れは確実に減ってきているようです。これは栄養状態が改善してきたことにより、食べる体力があがったことに他ならないと思います。