↑この記事は上記の動画を元に作成しております。
あらすじ
2021年5月31日にエンセファリトゾーン症を発症したうさぎのごんた。現在、投薬治療と体重増加が治療方針となっている。1日5回〜7回の食餌確保のため、満身創痍のごんたと私であった。そして、先日の検診にて現在飲んでいる薬を飲みきったら一旦終了と伝えられる(治療の終了)。さらにごんたの希望もあり、ペレットを食べられるようになったことで強制給餌の中止してもよいという指示をもらった。
体のために必要なこと
・体重の管理(目標1600g)
・できる限りペレットを食べさせる、新鮮な盲腸糞を食べさせる(自分で食べられないため)
・リハビリの継続
・鬱滞に注意(Ezの再発に繋がるため)
最近のリハビリ
本日の体重1382g増量。ハービィケアをやめたことで体重減少が続いていたが、増量し出しました。
右後ろ足(指側)のソアホックの改善はしていないため、ケージ外では靴下生活続行中。自分で脱ごうとしなくなってきました。靴下を履かせる前は、必ずパナズーを1日3回(朝、昼、晩)塗りました。
右側の壁を利用しながら、体勢が整うとよく毛繕いをするようになりましたが、体の右半身の毛繕いはできません。右側に麻痺があって、右側に壁がないと倒れてしまいます。壁がないところでは、ずり這いの状態で動いています。少し前に行こうとすると、後ろ足が立っていないので、ごろごろと転がってしまいます。依然として、ごんたの行きたいところへは行けない状態が続いていました。
1回に食べられる食事量が増えてきました。そのため、1日7回だった食事におやつの時間を設けることができるようになりました。これで、ごんたの大好きなおやつを使いながらリハビリができます。今までは、リハビリ中もペレットを食べさせられ、気持ち的にもしんどい状況だったと思います。
少し遠くにおやつを置き、首を伸ばしただけでは取れないようにし、自分で一歩踏み出して取りに行かせるリハビリ。すると、急に立ち上がって、しっかり前にぴょんと一跳び。とても驚きました。着地は私の足にもたれる形でバランスをとりました。しかし、確実に後ろ足を自分での力で立たせて跳んできたのです。
エンセ発症してから初めてでした。
もしかすると、走る練習を続けていたのが功を奏したのかもしれません。何回もできる訳ではないけど、何かのタイミングでできる時があるらしいことが分かりました。奇跡の1回だとしても、ポテンシャルはあるのではないかと期待してしまう私がいます。
リハビリはよく「座る練習」「立つ練習」「歩く練習」など○○の練習という表現をしますが、実はその動作だけをリハビリテーションしている訳ではありません。座る・立つ・歩くためには体幹を上手に使う必要があったり、股関節をうまくコントロールする必要があったり、共通する動き・必要とされる似通った運動というものがあります。座る練習が上手にできるようになると一緒に立ったり、歩いたり、という他の動作も一緒に上手になります。一般的にセラピストは、どの動作でも共通する一番の問題となる部分を考えてアプローチしていくので、同時にさまざまな動作が上手になると言うことは頻繁にあることです。
まとめ
ごんたのお腹の中が安定してきたことで、毎日盲腸糞がみられるようになっています。盲腸糞の排便時間も安定してきたため、私が新鮮な盲腸糞を拾って提供できるようになってきました。盲腸糞の影響は素晴らしく、食事内容はほとんど変わっていないものの、体重の増加がみられました。また、体力もあがってきたのか、1回の食事量も2gのペレットを多く食べられるようになりました。
少しずつ運動ができる体づくりが内部から行われているのが分かります。そして、ごんたは私も本人もまだ知らないポテンシャルを秘めています。
まだ、1ヶ月経っていない。正直、私はうさぎの「回復期」とはどこまでの期間のことを言うのかは分かりませんが、まだ伸び代があると感じています。せめて自分の行きたいところに、ふらふらしながらでも行けるようになってほしい、と強く思います。