↑この文章は動画の内容に加筆したものになります。
あらすじ
2021年5月31日にエンセファリトゾーン症(Ez)を発症したうさぎのごんた。体重増加を期待した食餌療法、動作改善のためのリハビリを行なっていた。しかし、同年10月Ezが再発、投薬治療を開始。薬は飲み切るも、違和感は継続してみられていた。大きな改善が認められないため、薬の継続投与はしないことにした。
再発後の様子
ごんたは病前、お腹がはち切れそうでも食べ続けるようなうさぎだった。Ezを発症してからは、大好きなものでも食べ続けることはなくなった。再発してからは、さらに少なくなり一口二口食べて戻っていく。体が以前よりも動かしにくくなっているようだった。「一歩進んで二歩下がる」を目の前で見た気がした。
しかし、ちょうど薬が飲み切る頃、ごんたの食欲が徐々に戻ってきた。ごはんの直後でも、根気強く私のあげるおやつを待つようになった。私のお腹の上にも安定して乗れるようになり、ここだけの話だがカクカクもできるようになっていた。私は薬が効いて安堵した。
11月11日。ごんたのお尻にフケを発見。感染症!?皮膚癌!?嫌な予想が次々と頭の中をよぎる。しかし、病院では検査しても何も見つからず、乾燥肌?ということになった。
ここからの目標
再燃したEzはひどくならずに元気を取り戻した。発症から6ヶ月を迎え、ここからは維持期になる。いまの機能を落とさないこと、環境で補填できる部分は変えていくこと、そして、何よりごんたが生き生きと楽しく暮らせることが最大限の目標。
たくさん転んでしまうけど、たくさんふらふらしてしまうけど、前よりも体力は無くなってるけど、それでも楽しいと思ってくれる。最初は起き上がったり、頭すらあげられなかったところから、動画のように自分の力で転んだところから起き上がれたり、走れるようになっている。人の脳卒中後遺症ががゼロにならないように、うさぎの脳の疾患の後遺症もゼロにならない。だからこそQOLをあげられるようにしてあげたい。
Ezは再発する病気だ。なぜなら、駆虫薬で駆虫できるものは活性化しているものだけだから。何度も私は小さな再発を繰り返すごんたを見ていくだろうと思う。それでも、ごんたがごんたらしく幸せに暮らせるようにサポートしてあげたい。それは私が「飼い主」だからではなく、ごんたのことが大好きだからだ。