うさぎの絆づくり/仲良くさせる方法〜How to rabbit bonding〜

rabbit

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はじめに

 「ボンディング/bonding」と言う言葉に馴染みがない方が大半かと思います。私自身も「rabbit bonding」と聞いて、日本語では何というのだろう?となりました。うさぎ同士の絆づくり、仲間づくり、仲良くする方法、仲良くさせるための方法…とにかくうさぎを同じチームにさせるための技術と方法のことです。
 うさぎの多頭飼いをする上で飼い主が通る関門です。最初から仲良しになるうさぎ達もいますが、時間がかかるうさぎ達もいます。ケンカしちゃってどうしようもない!と頭を抱えるウサギの飼い主様の参考になればと思います。
 どうか、多頭飼いを後悔しないようにできることは全てやっていきましょう!少しだけ長い記事になっていきますが、実践までいければ役に立つと思います。

 この記事を読むことで、うさぎのボンディングの方法が分かり、実際にボンディングを実施できるようになります。

1、ボンディングの目的を明確にする

辛い時の心の支え。
目的は飼い主主体のものではなく、うさぎ主体のものがよい。
へやんぽの時間を長くしたい、お互い毛繕いをしあって幸福度を高めたいなど。

注意:うさぎにも相性があり、折り合いがつかない場合がある。人で言うところの「生理的に無理」な状態。「うさぎには何も期待しない」精神で臨む。私は「仲良く」ではなく、「ケンカしない」を目指した。

2、体調を整える

ボンディングはかなりの体力と精神力を使う。うさぎも飼い主も万全の体制で臨む。

・おうちの生活に慣れているか、ごはんは食べられてるか、排泄はできているか。
・感染症は持っていないか。トリポネーマやエンセ、ダニなどはないか。
・避妊、去勢手術はしたか。
うさぎはホルモンの影響によって攻撃しやすくなる。雌雄の場合は妊娠の可能性がある。手術後も傷の完治までは時間がかかる。オスの場合は1ヶ月程度は精子が残っていることがある。メスの場合は開腹するため、傷や体調が完全に戻ってからやろう。

 注意:手術を強制するものではない。去勢しなくても攻撃性が少ないうさぎもいる。しかし、メスに対して執拗に追いかけ回してしまったり、縄張り争いで執拗に噛みついたりと本能的・ホルモン的に攻撃性が抑えられない事象が発生する。手術はした方が賢明である、ということだけは伝えておく。

3、直接会わせる前に行う準備

 まずはサークルで遊ばせる。サークルといっても2人のサークルは別々。サークルはケージにつなげても良い。「他のウサギがいる」という状況を知ってもらう。もし、サークル越しに噛んでしまうようなら、噛まないように工夫をする。しかし、全ての視界を妨げない。相手が見える、相手の匂いを確かめられることが重要。鼻先の入らない網目の細かいものに変えるなどの工夫が良い。痛いことをされたら、誰だって相手のことを嫌いになるし、怖いって思う。嫌な経験をさせないようにする。この段階が一番重要であり、且つ何ヶ月もかかることがある。

 サークル越しにやることは、一緒に同じ山から牧草を食む、隣り合ってごはん、おやつを食べる。一緒に何かをすることは重要なこと。食べている間に相手の様子を観察したり、匂いを確認したり、そういった行動は2人を良い関係にさせていく。お互いを隔てるサークル越しにうさぎ達がくつろぎ出したら準備はOK。相手のことを気にしすぎたり、逆に全く気にしない様子はあまり良くないので、まだ時間をかけましょう。絶対に焦らないことが重要。

 さあ、いよいよ仕切りを外していきます。

4、うさぎ達を直接会わせる

4-1 会わせる前の再確認

Q うさぎが怒っている時や警戒している時はどんな動きをしますか?
A 耳を立てる、耳を前に出す、しっぽを立てる など

Q うさぎが怖がっている時はどんな動きをしますか?
A 耳を寝かせる、身を縮こませる、へっぴり腰になる など

 直接触れ合うということは「相手を攻撃できる」ということ。そして、飼い主は大切なうさぎを守らねばならない。うさぎに怪我をさせないように、そして飼い主自身が怪我をしないようにする必要がある。ここからは飼い主の観察眼と瞬発力が肝です。

Q そもそもうさぎってなんで攻撃するの?
A 縄張りの主張、保身

 草食動物だから手加減をしらない。本気でやらないと食べられる。少しでも良い場所で天敵から身を守り、多くの草を食べる。多くの子宝に恵まれ、育む。これは性格がどうこうではなく、そういう性質をもつ生きものである。縄張りも自分の安全な場を守るために行ういわば保身である。

Q 攻撃の種類はどんなものがある?
A 噛む、前足パンチ、後ろ足キック、たいあたり、スプレーなど
物理攻撃、特殊攻撃。まさになんでもありの世界。

うさぎの本来持っている「攻撃をして保身する性質」を引き出す環境は良くない。性質は変えられないけど、環境は変えられる。環境というのは「飼い主自身も含める」ことを忘れてはいけない。

 復習が終わったので、いよいよ会わせる。

4-2 テーブルセッション

私がお勧めするのはテーブルセッション。

テーブルを使うのは、
・体を自由に動かせない(固まる習性がある)
・中立な場
だから。

 でも、パニックになりやすい子は要注意。飛び出して落下したら最悪の場合は骨折。必ず飼い主がうさぎの安全を守れる場で行うのが良い。ここで言う「中立な場」というのは誰のテリトリーでもない場所のこと。誰の匂いもない、誰も行ったことのない場。用意するのが無理な人は、うさぎの匂いが消えるまで掃除しよう。

やりかた
・テーブルの上にうさぎを並べます
・3〜10分ほど待ちます
・攻撃的な様子がなければ終了

 はじめは10秒でもOK。隣に別のうさぎがいて、嫌な思いをしなかった、という経験を積ませる。でも、実際は1秒でもむりーってうさぎもいる。そう言う時は「噛まない」ってことを教える必要がある。飼い主が平常心なら、噛みそうな空気や仕草がわかると思う。そのときは噛む瞬間にうさぎの顔を反対側にタップすればいい。耳の下の付近の顎の骨あたりを軽くタップするとうさぎも攻撃をやめる。噛みそうな雰囲気になったら、その雰囲気を作り出している方にだめだよ、と教え続ける。タップは軽くやる。タップは合図。合図をしたらやめるを繰り返す。
 逆に何もしなかったり、我慢できたら褒めてあげることも大事。正の強化を行う。これを噛まなくなるまで毎日続ける。
 時間帯は活発な時間を避けたほうがいい。お互い眠たい時間帯だと相手のことを噛もうとする意欲が削がれる。そして、なるべく時間帯を固定する。固定することで、うさぎも練習の時間なんだって理解する。心の準備ができる。

さて、テーブルセッションが上手にできたら次の段階にうつる。

いよいよ床でご対面。

4-3 フロアセッション

 フロアセッションは短期間の方法と長期間の方法がある。どちらが良いと言うわけではないが、私個人的には短期間で濃縮してやった方が効果が分かりやすかったと思う。しかし、それだけ短時間に行うと言うことはうさぎにも飼い主にもストレスが一気にかかるということ。どちらを選ぶのかは、自分ならどちらが成功のイメージをつけやすいかでいいだろう。

 ここでは短期間の方法を記載する。
 短期間で行う方法は、少なくともうさぎ達が仲良くなるまでの間、あなたがつきっきりで監視をするということだ。人間のごはん中もトイレ中もお風呂の間でさえ、うさぎ達から目を離せない。何かをしながらでは決してうまくいかない。そう言う覚悟を持って臨んで欲しい。

準備
・狭い中立な空間を用意する
・美味しい牧草や野菜(おやつ)を用意する
・飼い主の時間(最低3日間くらい休みがあると良い)
・厚手の手袋
・スプレー、水鉄砲でも良い

 狭い空間とは「うさぎが方向転換できるくらいの広さ」で十分。ライトキャリーくらいの広さからでOK。テリトリーの主張をさせないように狭い空間から始めるのが鉄則。テリトリーはケンカになるきっかけとなる。そして、あまりに狭いスペースだと物理的に噛めない。このスペースでも噛むようなら、テーブルセッションを根気強くやろう。まだ「噛まない」ということを覚えていない。噛む、噛まれそうになることはうさぎにとって最悪の記憶となる。
 うさぎをスペースに出す時は下に牧草を敷いてあげよう。いつでも食べられるように。1箇所におかずに満遍なくおくことが重要。1箇所におくことでこれまたテリトリーの主張が始まるから。飼い主自身もそうであるが、うさぎも一度セッションが始まったその場所から出さない。つまり食事も排泄も睡眠も、その場で行うと言うこと。準備に書いていないものも準備が必要だろう。
 たとえば、おしっこをどこでもしても良いようにペットマットを敷く(これも一部ではなく全面に。なぜならテリトリーになってしまう場合があるから)、飲み水の確保(これもボトルではなく平た大きないお皿が良い。なぜなら1人ずつしか飲めないとこれもテリトリーの主張をしてしまうから)。あとは飼い主が絶対にうさぎが大怪我しないように守る鋼の意志と瞬発力。噛もうとするうさぎの前に躊躇なく手を差し入れる必要があるから厚手の手袋を用意しよう。一瞬の躊躇が大怪我を招く可能性がある。
 ボンディングが進むと空間を広くしていく。その過程で自分の手が届かないくらい広範囲になる場合がある。その際には手の代わりにスプレーあるいは水鉄砲が役立つ。当初、私は「うさぎの皮膚を濡らすなんて悪影響すぎる!」と思っていたが、実際は噛む行動を止めた方が圧倒的に良い、ということに気がついた。スプレーの勢いとしては、自分の手や腕で「ちょっと強いかな?」と思うほどでちょうどよかった。痛みが出ない圧というのは大事だ。そして、やられたことが分からないほどのものは意味がない。テーブルセッション時のタップくらいの刺激で良いだろう。もちろんスプレーの中は水。かける場所は体。

 さあ、ここでボンディングの失敗の話をしよう。
 失敗というのはうさぎ同士の絆の決裂である。大抵の失敗は、飼い主がうさぎのペースに合わせられないのが原因と言われている。うさぎが好ましくない動きをしたら、迷わずに前の手順に戻ってやり直すことが大事。一度の失敗で関係の修復までに何ヶ月もかかる場合がある。それほどまでに飼い主の失敗は大きい要素。私たちが思うよりずっとずっと深い絆で彼らを繋がなくてはいけない。時間を思った分だけの10倍はかけたほうがいい。人間もそうだけど、一朝一夕で絆は作れない。「うさぎが信頼する」と言うのは「命を預けること」と同義。だからこそ、群れで行動するアナウサギのリーダーは胃潰瘍になる。ほかのうさぎよりもリーダーウサギの方が寿命が短いとも言われている(真実かどうかは不明)。彼らは食われてしまう生き物だ。信頼する相手は慎重に決める。

 もうひとつ、失敗の話。「ストレスボンディング」というやり方がある。しかし、それはいわゆる「吊り橋効果」的なものだから、それで絆を作ったうさぎは、日常に戻すとすぐに喧嘩をしてしまい、関係が破綻すると言われている。ただ、この方法はお互いが噛みうさぎだった場合は、有効と言う話もある。どうしてもと言う時の最終手段。ストレスボンディングはストーリー作りが大事だ。文脈。ストレスをかけた後に良いことが起きる、という文脈を作って覚えさせていく。そして段階的にストレスなしの状態を作っていく。
 私たちはうさぎをくっつけるために必死になる必要はない。私たちはうさぎに何も期待してはいけない。私たちは「ただの環境の一部」にすぎない。すべてはうさぎ達が決めることだ。うさぎ達がたとえ仲良くならなくても、私たちの責任ではない。私たちはうさぎ達を愛してあげるのには変わりない。

 さて、前置きは終わり。いよいよ、準備された環境にうさぎを連れてくる。

 狭い中立なスペースにうさぎたちを入れよう。うさぎ達を入れたら、私たちはずっとうさぎたちを見守ることになる。さて、先に説明したようにキャリーケースくらいの小さな空間にうさぎを入れる。彼らの絆を深めるまでは出さない。出す時は、絆づくりを成功させた時か、大怪我をさせてしまいそうな場合だ。大怪我をさせてしまいそうな関係性が今までの行程を踏まえても見られるようならば、残念ながら絆づくりは諦めた方がいいかもしれない。うさぎ達は1匹であっても寂しいとは思わないらしい。なにより、飼い主であるあなたと交流を深めてくれるだろう。

 小さなスペースに入れたら、しばらく見守ろう。うさぎ達に相手を攻撃するような動きがないかチェックしつつ、少しずつスペースを広げていく。具体的に◯分経ったらスペースを広げるのかはわからないが、そのスペースに慣れてきて大丈夫ならば広げていく。相手をなめてあげていたり、相手を気にしつつも自分の時間を楽しんでいる様子が見られたら良い。少しずつ広げていき、バスタブくらいの大きさまで広げていこう。あまりに広げすぎたり、時間が早かったりすると、うさぎのテリトリー問題が急浮上してしまう。ここは時間をいくら使っても構わない。広げすぎたと思ったら、一歩戻ろう。飼い主が焦るとせっかく順調にすすんでいたものが、一歩もしくは二歩三歩と戻らねばならない。

 バスタブくらいの広さまできたら、またしばらく様子をみよう。大きなお皿で水を与えたり、牧草やおやつを入れてリラックスしてうさぎ達が過ごせているかを確認する。大事なことはお互いリラックスできる環境にいることだ。飼い主はリラックスできないが。ここまでくるのに、もううさぎがマウントして喧嘩してるよー!という人もいるだろう。それはそれでいい。うさぎ達の話し合いの中で多少毛を抜いてしまったり、マウントしてしまうのは問題ない。話し合いが決裂する時もあるし、序列を決めなければならない。ただ、その喧嘩がずっと続いてしまうものなのか、一瞬で終わるものなのかを見極める必要がある。一瞬で終わるものならいいが、ずっと続くような場合は明らかに早く進みすぎである。一歩戻って、もう一度セッションをやり直した方が良い。また、襲われた方のうさぎの記憶力は強く、その記憶が消えるまで待つことになるかもしれない。それはどのくらいで忘れるのかはうさぎによるが、数時間の場合もあるし、一生消えない場合もある。だからこそ、私たちはずっと続くような喧嘩をしそうな場合は、静止しなければならない。手袋をはめた手で静止する(うさぎを押さえつけるのではなく、軽く払う感じ)か、水鉄砲で体に刺激を与えるとぱっと止まるうさぎもいる(毛が多い場合は不向きかもしれない)。一旦、攻撃側が冷静になる瞬間を与える。また、うさぎによっては掃除機の音で意識が音の方に向き、喧嘩がおさまるということもある。それはうさぎによって違う。一般的に言われているのは水鉄砲が効果的なようだ。

 バスタブの大きさよりも広くする場合も先述同様、少しずつうさぎの様子を見ながら広げていく。最終的にはうさぎ達に与える広さまで広げると良い。そして私たちはうさぎを見守りつつ、うさぎたちに本来与えるスペースをうさぎ達がいない合間に徹底的に掃除する必要がある。いくら中立な場所で仲良くできたからと言って、自分のテリトリーで仲良くできるとは限らない。最後の詰めも手を抜いてはならない。うさぎの匂いを消した場所に最後にうさぎたちを戻すことになる。
 全てのボンディングにおいて共通していることは、狭い場所から広い場所へ。お互い中立な場所で行うこと。
 
 以上がボンディングの説明となる。最後に私が行った実例を下記に挙げる。動画でも短くまとめたものがあるので参考にして欲しい。

実践・実例

 当初、ごんた・こうたの2匹で暮らしていた。ごんたが月にジャンプし、こうた1匹となる。
 2023年4月24日ひなた(生後2ヶ月・オス)が我が家に来る。少しずつこうた(6歳・去勢済オス)と触れ合う。まだひなたに自我がないため、穏やか。
 2023年8月10日めい(4歳・未避妊・メス)が我が家に来る。ひなたとめいを隔離(妊娠のおそれがあるため)。

 同年10月めいの避妊手術を行う。
 同年11月ひなたの去勢手術を行う。

 同年12月ボンディング開始。
 12月中旬〜元々気が合うひなたとめいはすぐに仲良くなる。親子のような関係。こうたとめいはケージ越しでも噛みつき合うなどの激しい喧嘩をしている。めいが先にこうたに攻撃をしている。
 12月下旬〜3匹でボンディングを試みるも空間が広すぎて失敗。しかし、めいはひなたを守ろうとこうたを攻撃していることが分かる。3匹でボンディングをするよりも、2匹ずつでボンディングすることにする。こうたとひなた、こうたとめいでボンディング。こうたとひなたはキャリーを使い、お互いの匂いに慣れさせる。それぞれののテーブルセッションを行う。
 1月上旬〜こうたとめいに対し、ストレスボンディングを行う。フロアセッションに移行。パーテーションでくぎり30分ほど一緒に過ごすが、めいがこうたを噛むためテーブルセッションに戻る。めいとこうたのケージを交換。めいはこうたの牧草フィーダーを破壊するほど不機嫌。一晩のケージ交換終了。めいは安心した顔。こうたは終始穏やか。
 1月中旬〜こうたとめいのフロアセッションを30分行う。めいはこうたを噛まずに落ち着いて牧草を食む。こうたも牧草を食む。たまにめいの匂いを確認するこうた。何も起こらず終了。

 慣れてきたため、1日ボンディングを決行。実際には12時間30分と短い時間で行った。
 10時30分開始。前回のフロアセッション同様、区切られた小さなスペースにこうたとめいをいれる。牧草なしで30分様子をみる。特に何も起きないため、真ん中の仕切りをとる。すぐに噛み付き合いになる。仕切りをもう一度入れる。落ち着いてから、更にスペースを小さくして仕切りをとる。けんか。何度か行うが埒が明かない。この喧嘩はスペースをとるためのもの(テリトリー争い)ではなく、どちらが上であるかの戦い。飼い主も参加して怪我をしないようにし、こうたに軍配があがるようにめいをたしなめることにした。お互いが気がすむまで何時間もやらせる。疲れてヘロヘロになってもやり続けており、埒が明かない。もはやプライドの問題である。

 小さい空間のまま仕切りを入れて、しばし休憩することにした。2人とも疲れており、寝ている姿も確認できた。15時すぎに仕切りを外す。何度かめいが噛みつこうとするが、すぐにおさまるようになった。
 17時過ぎからめいの様子が変わる。こうたを舐め始めた。それからずっとこうたを舐める。こうたが走り回ってもめいは噛むことなくなめる。スペースを少し広くしても変わらない。
 18時ごろ2人がはいっているスペースの横に空間を作り、ひなたを入れる。こうたとめいがどんな反応をするかを見るために行った。こうたは疲れ切っており、無反応。ひなたは元々攻撃性がない。
 20時。夕ご飯をたべる。こうたはあまり食べなかったが、めいとひなたは完食。
 21時。仕切りを外す。めいはひなたをなめてあげ、こうたもなめてあげた。こうたはひなたを噛まない。疲れててそれどころではなさそう。こうたが突然走り回っても、足ダンをしても2人は何事もなく過ごしている。
 22時過ぎ。大きな部屋に戻す。ケンカせずにみんな思い思いに過ごす。終了。
 翌日。朝からみんなで部屋んぽ。こうたとめいが小さなケンカをするが長くは続かない。こうたがひなたに攻撃しそうになると、必ずめいが間に入り仲裁。こうたはめいと距離をとっているようにみえる。上下関係が出来たのだろう。
 1月下旬〜小競り合いはまだ見られるものの、格段に減ってきている。お互い舐めあう場面もみられる。それぞれがそれぞれの時間を同じ部屋の中で過ごしている。

 ボンディング終了。

※上記の方法通りに行なっていない部分もあるが、私は彼らのボンディングを通して学んだことをまとめたため、了承いただきたい。

最後に

 私はボンディングについての経験は多くありません。しかし、ごんたとこうたのボンディングに始まり、かれこれ7年ほど勉強してきました。現段階の集大成がこの記事であり、楽しく多頭飼いの生活を満喫できている現状があります。ボンディングに関しての日本語での記載が少ない中、多くの海外うさ飼いさんの経験や考察に触れてきました。うさぎの数だけボンディングの方法はあるにせよ、たたき台としての記事を書くことにより、より多くの飼い主さんがスムーズに、具体的にボンディングを実践できればと思います。ただ心に留めておくことは「うさぎには何も期待しない」「仲良しではなく、ケンカしない」を目指す。